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有給休暇はまとめて取るもの

今年もゴールデン・ウィークが近づいてきました

4月30日と5月1日を有給休暇を使って休むと8連休になります。まさに「大型」連休ですね。読者の中には、海外旅行を計画しておられる方もいらっしゃると思います。

私たちは、有給休暇を1日単位で取っていますが、国際労働機関(ILO)は、有給休暇の分割取得は認められないという立場を取っています。「有給休暇はまとめて取るもの」というのが、国際的な認識なのです

ILOは、働く者の労働条件を向上させるために活動している機関です。その歴史は古く、第一次大戦終了後に開かれたベルサイユ会議で設立が決まりました。1919年のことです。http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/index.htm

ILOは、条約や勧告という形で労働条件の向上を推進しており、各国は国内法の整備を経て、条約を批准します。日本も設立と同時に加盟国になりましたが、1938年に脱退を宣言し、1940年に非加盟国になりました。その後、1951年に再加盟を果たし、現在に至っています。

日本は、これまでにさまざまなILO条約を批准してきましたが、批准できていない条約もたくさんあります。その一つが有給休暇に関する第132号条約です。

132号条約は、「休暇は原則として継続したものでなければならないが、事情により分割を認めることもできる。ただし、その場合でも分割された一部は連続2労働週を下らないものとされる」という内容です。http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/standards/st_c132.htm 20日の有給休暇が付与されている場合、少なくとも10日は連続して取得する(すなわち2週間は連続して休む)ことが求められています。

この条約には、ヨーロッパの休暇に対する考え方が色濃く反映されています。クロアチアの友人が次のような話をしていました。

「仕事を忘れるのに1週間かかる。休暇の状態に慣れるのにさらに1週間かかる。3週目からようやく本当の意味での休暇が始まるんだ

彼は、毎年、4週間の連続した休暇を取っていました。日本では考えられないことですね。

しかし、ものは考えようです。毎年とはいかなくても、5年に1回くらいは20日の有給休暇をまとめて取れるようにしてはどうでしょうか。従業員が事故や病気で急に休まざるをえなくなったとき、会社は何とか対応してくれます。突発事項に対応できるのであれば、計画的な長期休暇取得にも対応できるのではないかと考えるのは筆者一人ではないはずです

大型連休を前に、私たちの休みの取り方について、もう一度考えてみるといいと思います

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