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成果主義の問題点は「部分最適」を重視したこと

私は、1992年から人事担当者の勉強会を毎月開催しています。8月は休みにするので年間11回ですが、実に18年目に入っています。「我ながらよく続けてきたな」と思います

この勉強会は、私にとって大切な情報源です。いま会社の中で何が起こっているのかを知ることができます。また、この勉強会での議論は、私自身の考えをまとめる場にもなっています

 

先週、この勉強会が開かれました。今回のテーマは、賃金制度でした。人事制度の中で賃金制度は最も関心の高い部分です。白熱した議論が展開されました。

その中で、成果主義的な人事制度の問題点について、これまでとは違った視点から考えることができました。そして、次のような結論に達しました。

「成果主義は、各従業員に自分の目の前の仕事において最適を達成することを求めた。これが制度が失敗した最大の原因である。」

 

少し前のブログで、全体最適を考えながら部分最適を求めないと全体として良い結果にならないことを強調しました。まさに、そことつながったわけです。

 

成果主義的な人事制度のもとでは、各人の仕事を明確にし、目標管理制度を使って業績向上を図ってきました。しかし、現実には、成果が上がるどころか、問題が噴出し、組織力を落とす企業が続出しました

 

全体最適を考えながら行動するとは、チームが勝つために何をしなければならないかを考えて行動することです。野球で言えば、一塁ランナーをスコアリングポジションに送るために犠牲バントをすることに当たります。ホームランバッターでも、ランナーを次の塁に進めるようなバッティングが求められることがあります

チームすなわち会社が勝たなければ、自分自身の目標が達成できたとしても、その価値は高くなりません。まずは、チームが勝つことを考えなければならないはずです。しかし、成果主義は、チームが勝つことよりも個人の成績向上を優先させてしまいました。

 

いま、私たちは、どうすればいいのかわからなくなっています。でも、答えは簡単です。

チームが勝つために自分は何をすればいいのかを考えて、それを実行に移せばいいのです。社長を初めとする経営層は、そういう行動をとった従業員を評価し、その従業員の努力を認めればいいのです

 

従業員の頑張りに、すぐにお金で報いる必要はありません。頑張りには、認知とねぎらいと次のチャレンジングな仕事で応えればいいのです。「いい仕事をしていればお金は自ずとついてくる」という信頼関係が会社と従業員の間にできればしめたものです

何が最も大切なのかを見極め、チームが勝つことを第一に考えて行動する従業員を増やすのが人事部の最大の役割だと思います☆

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