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102 いいものには適正な価格を払おう!

 2012年も残すところあと1日になりました。年の瀬は、何となく慌ただしいですね。

 

 今年も労働を巡る様々な出来事がありました。デフレの中で、賃金は下がり続けています。ものの値段が下がるのですから、賃金が下がるのは当然といえば当然です。しかし、賃金低下は、閉塞感をさらに強くします。

 

 デフレスパイラルといいますが、各企業が目の前の最適化を求めた結果として起こっていると言えます。

 ものが売れませんから、企業は価格を下げて購買意欲を引き出そうとします。価格を下げるためにはコストを下げる必要があるので、安い労働力を使おうとします。必然的に賃金の低い人が増えますから、購買力が低下し、もっとものが売れなくなります。その状況を見た企業は、更なる価格の引き下げをして……これがデフレスパイラルです。

 

 ものをつくるには人の労働が必要です。いいものにはたくさんの人の労働が投入されているのですから、それ相応の価格がつくはずです。しかし、高いと売れないのではないかと考える企業は、質の高い労働が投入されている商品でさえ、その価格を下げてしまいます。

 

 1980年代まで、家を新築した友人を訪ねると、どれだけお金をかけたかを自慢していました。「この床柱には○十万かかった」とか「このケヤキの一枚板は△十万円もしたんだ」といった話を聞かされました。「少々成金趣味かな」と思いながらも、いいものは高いという認識がありました。

 

 しかし、バブル崩壊後、自慢話は一変しました。どれだけ安く買ったかが自慢の種になったのです。これでは、生産者はたまったものではありません。デフレは、その頃から着実に忍び寄っていたのだと思います。

 

 価格を決めるのは私たち消費者です。価値の高いものには高い価格を払うという行動をしないと、価値の高いものは市場から消えてしまいます。デフレは、政府の責任でも何でもなく、私たち消費者が作り出していることを自覚しなければなりません。

 

 2013年は、いいものを買いたたくのではなく、いいものには正当な値段を払う年にしたいものです。

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