クロアチアの夏は、一般的に8月15日の聖母マリヤ昇天祭までと言われています。例年だと、この日を境に天候が不順になり、雨の日が多くなります。瀬戸内海で育った私には、「お盆以降は海に泳ぎに行ったらダメだよ」という親の言葉と重なり、親近感を覚える季節感です
8月15日は祝日です。社会主義体制時代は、キリスト教の行事で休日になることはありませんでした。クリスマスも、カレンダー通りに働くことになっていました。でも、実際には、前後の土日をやりくりして、うまく休みになるように企業ごとに調整していました
1991年のクロアチア独立以来、キリスト教の休日がたくさん設定されました。クリスマス、復活祭あけの月曜日、聖母マリア昇天祭などがそうです。逆に、社会主義時代の休日であった建国記念日(11月29日)は廃止されました
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夏は8月15日までという昔からの季節感が、最近、通用しなくなってきています。今年は、8月15日を過ぎても一向に涼しくならず、ようやく23日から秋の風が吹き始めました。約1週間遅れです。疋田に「8月15日以降は涼しくなるから」と説明していたのですが、17日の到着以来、連日の猛暑に見舞われ、申し訳ない思いをしました
夏が暑いとブドウやサトウダイコンの糖度が上がり、収穫量が増えます。また、この時期に雨が少ないことは、ジャガイモの収穫にもプラスです。今夏の日本は北海道で雨が多く、ジャガイモの価格高騰につながりましたね。逆に、クロアチアでは、順調な収穫が続いているようです
疋田のブログにもあったように、一昨日から一気に涼しくなりました。22日の夜に雷雨があり、寒冷前線が通り過ぎました。日中の最高気温は、それまでの30℃前後から25℃前後になり、最低気温は15℃くらいまで下がるようになりました。日中、外を歩いていても苦にならない気温です。
日の入りも早くなりました。夏至の頃は20時50分が日没時間ですが、今日8月25日は19時47分です。約1時間、早くなっています。今回、私が到着した8月4日は20時21分が日の入りでしたから、わずか3週間の間に34分も早くなったことになります。これから12月の冬至まで、昼の時間がどんどん短くなっていきます
今年のクロアチアの夏も終わりに近づきました。私の積み残しの仕事もだいぶはかどってきました。あと数日、最後の追い込みに入りたいと思います
投稿者プロフィール

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法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 教授
法政大学大学院 職業能力開発研究所 代表
NPO法人 人材育成ネットワーク推進機構 理事長
詳細:藤村博之のプロフィール
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