変わる、変われる、変えられる

 私たちは、毎日、少しずつ変わっています。着実に年をとっているだけでなく、考え方も変化しています。加齢はしかたないとしても、できれば良い方向に変わりたいですね

 

 日本の将来について、悲観的な見方が広がっています。高齢化していく日本に将来はないとか、人口減少局面に入ったのだから問題ばかりが目立ってしまうとか、マスコミを賑わせているのは悲観論ばかりです。こんな報道を毎日聞かされている国民が元気になれるわけはないですね。こういうときだからこそ、マスコミには、明るい話題を流してもらいたいと思います

 日本の将来は、確かに楽観できるものではありません。問題を挙げていけばきりがないほど、課題山積です。でも、いいこともたくさんあります。

 

 環境への配慮が世界的な課題になっていますが、日本の省エネ技術は世界最高水準です。高齢期になっても働く意欲を持ち続けているのは、先進諸国の中では日本くらいです。治安は良く、人が人を殺さないのも日本社会の特徴です

 

 私たちは、日々変わっています。同じ変わるのなら、意識的に良い方向に変えた方がいいですね。変わる意思を持つこと、しかも良い方向に変えられるという信念を持つこと―これがこれからの日本社会を良くしていくために必要です。

 

 物事には、必ず良い面と悪い面があります。悪い面を直視することは大切ですが、悪い面だけ見て悲観的になるのは問題です。コップの水が半分になっているのを見て、まだ半分あると思うのか、もう半分しかないと思うのかで、気分が違ってきます。今の日本社会には、「まだ半分ある」という良い面を見ることが求められています

 

 5年経ったときに振り返ってみて「良かったな」と思えるように、自分を含めた世の中は良い方向に変われるし、変わることができると考えて行動したいと思います

投稿者プロフィール

藤村 博之
法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 教授
法政大学大学院 職業能力開発研究所 代表
NPO法人 人材育成ネットワーク推進機構 理事長
詳細:藤村博之のプロフィール