私が初めてザグレブに来たのは、1979年10月のことです。当時は、まだユーゴスラビアという社会主義国の一地方都市でした。
ザグレブは、京都市と姉妹都市です。当時のユーゴスラビアは、ベオグラードが首都でしたから、ザグレブは文化都市として京都に対比できると考えられたようです。社会党(当時)の京都市議会議員が中心になって、1981年10月に姉妹都市盟約が結ばれました。
私が留学してきたのは、それよりも前の話になります。最初にとても世話になった友人に、昨日久しぶりに会いました。
その人物は、Borislav Skegro(ボリスラヴ・シュケーグロ)といいます。私よりも2歳上の54歳です。
私が留学してきたときは、ザグレブ大学経済研究所の助手でした。年齢が近いこともあり、家に呼んでくれたり、いろいろな相談に乗ってくれたりしました。
その後、研究所副所長になったのですが、1993年に大統領経済顧問として働き始め、学界から政治の世界に入りました。1997年から2000年まで財務大臣を務め、付加価値税22%の導入に成功し、財政健全化に貢献しました。彼の名前は、「ミスター付加価値税」としてクロアチア人の記憶に残っています。
彼は、現在、ベンチャーキャピタルを運営しています。堅実な経営で成功を収めてきました。http://www.quaestus.hr/?lang=en
昔の友だちっていいものですね。長く会っていなくても、すぐに打ち解けることができます。それぞれの近況を話し、あっという間に時間が過ぎました。
「日本から投資をしたい人がいれば紹介してほしい」と言われました。ご興味のある方は、ご連絡ください。おもしろい投資先になると思います。
(冒頭の写真はクロアチア国立劇場です)
投稿者プロフィール

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法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 教授
法政大学大学院 職業能力開発研究所 代表
NPO法人 人材育成ネットワーク推進機構 理事長
詳細:藤村博之のプロフィール
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