今回の地震は、日本社会がこれまで経験したことのない規模の津波を引き起こし、多くの被災者を発生させてしまいました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、避難所生活を強いられている方々のご健康を願っております。
東京電力福島第一原子力発電所が大きな危機に直面しています。予想をはるかに超える津波で、原子炉の冷却装置が失われ、暴れそうになる原子核燃料を懸命に押さえ込む努力が続けられています。
私は、この発電所に伺ったことがあります。そのときにお会いした従業員たちが必死の思いで働いておられると思うと、いても立ってもいられなくなります。
マスコミは、東京電力の対応を批判しています。東京電力にまったく落ち度がなかったとは言えません。でも、批判からは何も生まれないと思います。
いま、私たちがしなければならないのは、現場で格闘している作業員とそれを支える東京電力の技術力を信じて励ますことだと思います。何がまずかったかという検証は、事態が収拾してから行えばいいのです。
未曾有の危機に直面している人を批判しても何も生まれません。励ましこそが最大の力になると思います。
投稿者プロフィール

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法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科 教授
法政大学大学院 職業能力開発研究所 代表
NPO法人 人材育成ネットワーク推進機構 理事長
詳細:藤村博之のプロフィール
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